八潮市の大規模道路陥没事故

「楽しい日本」なんて言っている場合ではないと思います。

朝日新聞(2025/1/30)
道路陥没が拡大、一つの大きな穴に 埼玉県、水は河川に「緊急放流」


 
埼玉県八潮市二丁目で28日午前、県道が陥没して2トントラックが転落した事故で、車内に閉じ込められた70代の男性運転手の救助活動が続いている。しかし、30日未明からさらに道路の陥没が拡大するなど現場は不安定な状況といい、消防は同日午前の時点で、作業の中断を余儀なくされている。

テレ朝news(2025/1/30)
地下に直径4.75m“大規模”下水道管…さらに拡大した原因は?八潮市・道路陥没

■救助活動中…未明に新たな陥没
通報から15時間が経過した午前1時過ぎ、トラックをクレーンで引き上げる作業が初めて本格化しました。運転席部分は土に埋まっていたため外れてしまったらしく、上がってきたのは荷台部分だけ。宙づり状態になって数秒後、突然、近くに立っていた外食チェーン店の看板が根元から崩れ落ちました。

夜が明けて確認すると、トラックが落ちた穴のすぐ側にもう1つ大きな穴ができていました。


 


 

GoogleMap

トラックの運転手の安否も心配ですが、穴の拡大による二次被害も心配です。

 
120万人に下水使用制限が発出されました。

産経新聞(2025/1/29)
「マンホールからあふれる可能性も」埼玉・八潮の陥没事故、120万人に下水使用制限

この事故で県はこの下水管を利用している12自治体に下水の利用制限を呼び掛けており、影響は12市町の計約120万人に及んでいる。

埼玉県
中川流域下水道管に起因する道路陥没事故の発生及び下水道の使用制限について

復旧するまでの間、中川流域下水道に関連する流域市町(さいたま市緑区、さいたま市岩槻区、川口市のうち概ね国道122号線より東側、春日部市、草加市、越谷市、八潮市、蓮田市、幸手市、白岡市、伊奈町、宮代町、杉戸町)で公共下水道を利用されている方におかれては、お風呂、洗濯などの排水を控えていただきますようご協力をお願いします。

たった1箇所の下水道の事故で、これだけの範囲に影響が出るようです。
「復旧するまでの間」って、いつまでなのでしょう?
お風呂の水もそんな何日も替えない訳にはいかないと思います。

 
今回、陥没が起きた場所の下水道管は、まだ耐用年数を超えていないという点も気になります。

テレ朝news(2025/1/30)
地下に直径4.75m“大規模”下水道管…さらに拡大した原因は?八潮市・道路陥没

今回破損した下水道管は、使用開始から42年ということで、耐用年数50年を超えていません。にもかかわらず、破損した原因は何だったのでしょうか。
芝浦工業大学 稲積真哉教授
「下水道管が埋設された場所はカーブしていた。カーブの内側は生ごみなどの有機物がたまりやすく、硫化水素が発生して、腐食が進行した可能性がある」
「軟弱な地盤は地震などの揺れの影響を強く受ける。過酷な環境下で耐用年数より早く破損したか。同じような条件は日本全国にある。道路の陥没はいつどこで起きても不思議ではない」


 

そもそもの耐用年数の設定が間違っていたのでしょうか。

「道路の陥没はいつどこで起きても不思議ではない」

もはや、日本の道路は命がけで通らないといけないようです。
全国の自治体は、早急にインフラのハザードマップを作る必要があるのではないでしょうか。

「楽しい日本」なんて言っている場合ではないと思います・・


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